「常温保存牛乳っておいしいの?」「要冷蔵牛乳との違いは何?」とお考えの方へ。
様々なメーカーの牛乳の味が少しずつ違うように、常温保存牛乳と要冷蔵牛乳も味が少し違いますが、そこまで大きな違いはありません。
製造工程や容器が異なることにより要冷蔵牛乳より常温保存牛乳の方が賞味期限が長いという違いがあります。
本記事では、要冷蔵牛乳との違いや常温保存牛乳の魅力、よくある疑問について解説します。
<本記事でわかること>
・常温保存牛乳と要冷蔵牛乳の違い
・常温保存牛乳が持つ5つの魅力
・常温保存牛乳に関するよくある質問
常温保存牛乳(ロングライフ牛乳)はまずい?要冷蔵牛乳との違いは?
「常温保存牛乳って要冷蔵の牛乳と比べておいしいの?」「何が違うの?」と疑問に思うことはありませんか?
様々なメーカーの牛乳の味が少しずつ違うように、常温保存牛乳と要冷蔵牛乳を飲み比べてみると「ちょっと味が違うように感じる」という方もいるでしょう。
しかし、そこまで大きな違いはありません。
常温保存牛乳と要冷蔵牛乳の違いは大きく分けて3つです。
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
製造工程が違う
常温保存牛乳と要冷蔵牛乳は製造工程が違います。
以下の表をご覧ください。
|
要冷蔵牛乳
|
常温保存牛乳
|
加熱殺菌の違い
|
120~130℃で1~3秒殺菌※
|
130~150℃で1~3秒滅菌※
|
充填方法の違い
|
適切な殺菌処理を施した後、清潔な環境で充填
|
清浄エアーを送り込んだ無菌環境下で、滅菌した容器に加熱滅菌した牛乳を無菌状態で充填
|
表に記載した以外にも、常温保存牛乳は生乳の細菌数やアルコール試験、容器の破裂強度など、常温で保存できるよう、乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令)により、製造基準が定められています。
なお、表に記載した加熱殺菌の温度と時間はメーカーによって異なる場合もあり、よつ葉乳業の商品で牛乳に該当する「特選よつ葉牛乳」や「特選よつ葉4.0牛乳」は、120℃で2秒の殺菌を行っています。
※殺菌と滅菌の違い
殺菌:菌を殺すこと。すべての菌を死滅させるわけではない。
滅菌:菌の数を限りなくゼロに近づけること。
容器が違う
常温保存牛乳の容器には「アセプティック容器」が使用されています。
アセプティック容器はアルミ箔を含む6つの層で構成され、中身の新鮮さを保ち、常温での長期保存を可能にしています。
ポリエチレン層が水分を遮断し、アルミ箔層が光や酸素の侵入を防ぐことで、中身を保護します。
牛乳・乳飲料と容器をそれぞれ滅菌した上で充填し、無菌状態を保つため、冷蔵庫に入れなくても品質を保持できるのです。
|
要冷蔵牛乳
|
常温保存牛乳
|
容器の違い
|
紙容器にアルミ箔は不使用
|
アセプティック容器を使用
|
賞味期限が違う
要冷蔵牛乳とロングライフ牛乳の賞味期限は、メーカーによって異なります。
よつ葉乳業オンラインショップで販売している「特選よつ葉牛乳」などの要冷蔵牛乳の賞味期限は14日間※1なのに対し、常温保存可能なロングライフ牛乳の「よつ葉特選北海道牛乳」は100日間※2と長く設定されています。※1
※2 製造日を除く
これは、常温保存牛乳が130~150℃の超高温殺菌処理を行い、内側にアルミ箔を貼ったパックに詰められることで無菌状態を保ち、長期間の常温保存が可能になるためです。
ただし、常温保存牛乳の賞味期限は各メーカーが独自に検査して設定しているため、購入時には必ず賞味期限を確認するようにしましょう。
※よつ葉乳業オンラインショップで販売している常温保存牛乳の「よつ葉特選北海道牛乳」をご注文いただいた場合は、到着後から賞味期限まで、50日間以上の商品をお届けしています。
常温保存牛乳が持つ5つの魅力
ここでは、常温保存牛乳が持つ魅力を5つ解説します。
・常温で長期保存ができる
・原材料は生乳のみなのでお子様も安心して飲める
・買い溜めできる
・災害時の保存食になる
・アウトドアで活用できる
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
常温で長期保存ができる
常温保存牛乳は、要冷蔵牛乳よりも賞味期限が長く設定されており、家庭の備蓄用として活用できる点が大きな魅力です。
冷蔵庫のスペース節約にもつながることや、もしもの必要なときにすぐ使える安心感があります。
また、常温保存牛乳には飲みきりサイズの200mlのものもあり、使い切りやすいので「牛乳を1パックも使いきれなくて無駄にしてしまう」という悩みをお持ちの方にも最適です。
原材料は生乳のみなのでお子様も安心して飲める
常温保存牛乳は、原材料は生乳のみなのでお子様も安心して飲めます。
「常温保存牛乳って賞味期限が長いし、保存料が入っているのでは?」と勘違いされがちですが、保存料は一切使用していません。
長期保存が可能な理由は保存料ではなく、独自の殺菌方法と容器にあります。
原材料は生乳のみ、かつ、成分無調整で、自然な牛乳本来の風味が楽しめるため、添加物を気にされる方や、お子様にも安心です。
買い溜めできる
常温保存牛乳は、賞味期限が長いため、まとめ買いできます。
買い溜めしておけば、買い物の手間を減らせるだけでなく、災害時にも役立ちます。
長期の常温保存ができるため、一人暮らしのご家族や介護施設に暮らす方への仕送りにも最適です。
常温保存牛乳を購入される方の中には「家族みんなが毎日牛乳を飲んで、健康に暮らしてもらいたい」という思いから、定期便を選ばれるお客様もいます。
災害時の保存食になる
常温保存牛乳は、もしもの災害時にも保存食として活用できます。
牛乳には「タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン」がバランスよく含まれているため、水分や栄養が不足しがちな災害時への備えとしてぴったりです。
さらに、甘いミルク苺やミルク珈琲、ミルク紅茶といった常温保存できる乳飲料は、ストレスが多い災害時に気持ちを和らげるための一品としてもおすすめです。
また近年、普段の生活で利用する食品を多めに買い置きし、消費した分を買い足すことで、常に一定量の保存食の備蓄を持つローリングストックという考え方があります。
常温保存牛乳をローリングストックしていけば、もしもの事態があった時も賞味期限の心配のない牛乳を飲むことができます。
アウトドアで活用できる
常温保存牛乳は、常温で保存できるため、アウトドアでも活用できます。
キャンプでのご飯や外で楽しむカフェオレやミルクティーなどの材料として便利です。
また、ミルク珈琲やミルク苺、ミルク紅茶など、豊富な種類の乳飲料もあるため、ピクニックやドライブのおともにもぴったりです。
常温保存牛乳に関するよくある疑問を徹底解説!
次は「常温保存牛乳のこれってどうなの?」というよくある疑問を徹底解説します。
・常温保存牛乳の容器ってどうやって開けたらいいの?
・常温保存牛乳は開封後、何日で飲み切るべき?
・常温保存牛乳は危険って聞いたけど、どうして?
・無菌なのに賞味期限が決められているのは何故?
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
常温保存牛乳の容器ってどうやって開けたらいいの?
「常温保存可能牛乳は、どう開けたら良いのか?」、「開けた後はどのようにして保存しておくと良いのか?」と疑問に思われている方が多いようです。
常温保存牛乳は、常温で長期保存を可能とするためにアセプティック容器に無菌充填しています。
そのため、突き刺して取り付けるタイプの注ぎ口の使用や、容器を移し替えることは、雑菌に汚染されやすくなる可能性があるため乳業メーカーとしてお勧めしておりません。
「よつ葉特選北海道牛乳(1000ml)」については、以下のように開封、保存することをオススメしています。
まずは、容器上部の両側を開いて引き上げます。
※ハサミを入れる側だけを引き上げても良いですが、両側を引き上げた方がハサミを入れやすくなります。
点線の部分を丸印までハサミで切ります。
注ぐ際は、点線に沿って切った部分を横にずらし、端をもってゆっくり注いでください。
※勢いよく注ごうとすると、注ぎ口から空気が入りにくくなるため、一定のスピードで注げずこぼれやすくなるので気を付けてください。
※上部の〇印の部分に穴をあけると牛乳が注ぎやすくなります。
穴をあける際は、雑菌が入り込まないよう、消毒した器具を使用してください。
冷蔵庫に保存する際には、注ぎ口を上に折りまげ、切った部分で押さえてください。
注ぎ口が浮き上がるのが気になる場合は、輪ゴムを巻いて押さえます。
常温保存牛乳は開封後、何日で飲み切るべき?
一般的に開封後の消費期限は2日程度とされています。
ただし、風味や安全性を保つためにも、記載されている日付を目安にせず、できるだけ早めに飲み切るよう心がけましょう。
常温保存牛乳は危険って聞いたけど、どうして?
常温保存牛乳が危険ということはまったくありません。
これまでの説明でお伝えしたとおり、常温保存牛乳は特殊な製造工程と容器によって長期保存ができるように作られています。
よく心配される細菌の繁殖リスクについては、常温保存牛乳に限った話ではなく、要冷蔵牛乳や肉・魚といった一般的な生鮮食品でも同じことが言えます。
常温保存牛乳を開封した後は、速やかに冷蔵庫で保存し、できるだけ早く飲み切るようにしてください。
無菌なのに賞味期限が決められているのは何故?
未開封の常温保存牛乳は無菌状態のため、細菌が増殖して腐敗することはありません。
しかし、極端に長期間保存すると、乳脂肪分やタンパク質などの成分が分離したり沈殿したりする可能性があります。
そのため、メーカーはおいしく飲める期間を基準に賞味期限を設定しているのです。
よつ葉乳業の常温保存牛乳「よつ葉特選北海道牛乳」はおいしくて長持ち!
よつ葉乳業の『よつ葉特選北海道牛乳』は、全国飲用牛乳公正取引協議会が定める「特選の品質基準」を満たした常温保存牛乳です。
北海道の大自然で育てられた牛の乳を使用しており、豊かな風味が大きな魅力です。
サイズは200mlと1,000mlの2種類があり、アウトドアや朝食のおとも、ご家庭での利用などさまざまなシーンで活用できます。
また、お手元に届いてから賞味期限まで50日以上※と長いため、災害時の保存食としても最適です。
さらに、ミルク珈琲やミルク苺、ミルク紅茶など、種類も豊富なのでお子様から大人まで幅広い世代で楽しめます。
よつ葉乳業の公式オンラインショップでは、便利でおトクな定期便も用意されています。
気になった方はぜひ公式オンラインショップをご覧ください。
※ 開封後は10℃以下で冷蔵保存し、できるだけ早くお召し上がりください。
※ よつ葉特選北海道牛乳の賞味期限は100日間(製造日を除く)。商品到着後から賞味期限まで、50日間以上の商品をお届けいたします。
※ ミルク珈琲、ミルク苺、ミルク紅茶の賞味期限は100日間(製造日を除く)。商品到着後から賞味期限まで、40日間以上の商品をお届けいたします。
まとめ
本記事では、常温保存牛乳と要冷蔵牛乳の3つの違いや、5つの魅力について解説しました。
常温保存牛乳は、長期保存が可能で日常から非常時まで幅広いシーンで活躍します。
「常温保存牛乳って凄いな」「ちょっと飲んでみようかな?」とお考えの方は、ぜひ一度よつ葉乳業の公式オンラインショップをのぞいてみませんか?
【参考文献】
「一般社団法人日本乳業協会」.
https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_013_464/
「テトラパック社」.
https://www.choi-stock-raku.com/tetra-long-life-milk/
「ショクビズ」. https://shokubiz.com/5135/
「よつ葉乳業」. https://www.yotsuba-shop.com/Page/Feature/120.aspx