「当店はトレンドとはあまり関係ない仕事をしているので、そこまで大きな影響は感じません」と片根シェフ。しかし、長年パンを焼き続ける中で、お客様の好みの確かな変化も感じ取っています。
例えば、特有の酸味を持つサワードゥのような天然酵母パンの認知が広がり、一般的に広く受け入れられるようになったこと。また、油脂や砂糖を使わない、よりヘルシーなパンを求めるお客様が増えていると言います。
「ただ、世間がどう変化しても、うちの店は自分たちがおいしいと信じるものを淡々と作り続けるだけです」とシェフ。トレンドを冷静に見つめつつも決して流されない芯の強さが、カタネベーカリーの揺るぎない魅力でもあります。
時代やニーズがどれほど変化しても、カタネベーカリーの厨房で変わらず使われ続けているのが、よつ葉乳業の製品です。その付き合いは、過去にシェフが修行をしていたお店から数え、なんと30年以上に及びます。
片根シェフは、よつ葉ブランドを選ぶ最大の理由は「安定供給と、安定した品質」だと語ります。
「パン屋にとって、いつも同じように良い材料が手に入るというのは一番ありがたいこと。他社製品を検討することもありますが、結局は使い慣れたよつ葉さんに戻ってきてしまうんです」と、長年使い続けてきたからこその安心感について笑顔で語ってくれました。
「東日本大震災の時に物流の関係で少し止まって、一時的に西日本からの牛乳が入ってきたくらいで、それ以外の大変な状況でも、よつ葉さんにはできる限り材料を供給していただきました。」
長年にわたる信頼関係と、現場を止めないための努力が、カタネベーカリーの当たり前の毎日を支えているのです。
現在、カタネベーカリーでは、「生産者指定よつ葉牛乳」を使用しています。これはパン生地に練り込むだけでなく、併設されているカフェのドリンクメニューにも使われています。
「カフェのドリンクには、スッキリしている牛乳の方が合うんです。」とシェフ。 生産者指定よつ葉牛乳が持つ、スッキリとしながらもクリアな乳の旨味は、コーヒーや紅茶の風味を見事に引き立ててくれます。
パン作りの材料としてだけでなく、カフェで提供するドリンクの味わいにも良い影響を与えているのです。さらに、生産者が指定されていることで、「顔の見える生産者さんの商品を使用したい。」というシェフの想いともリンクしています。
お客様にとっても「どこの誰が作った牛乳なのか」が明確であることは、日々の食卓の安心につながります。カフェで心地よくスッキリとしたミルクティーやカフェオレを味わったお客様が、その足でこだわりのパンを買って帰る。そんな自然な繋がりも生まれています。
食のトレンドや人々のライフスタイルが移り変わっても、その長年にわたる信頼関係があるからこそ、カタネベーカリーは今日も変わらぬ「いつものおいしいパン」を安心して焼き続けることができるのです。