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牛乳類の種類はどれがいい?成分の違いや選び方を種類別に紹介!

乳製品の話

牛乳類の種類はどれがいい?成分の違いや選び方を種類別に紹介!

名前に「牛乳」がつく牛乳類が、実は5種類あることをご存じですか?

さらに、「加工乳」と「乳飲料」の2種類も牛乳類に該当し、種類によって成分や味の特徴が異なります。


本記事では、7種類の牛乳類の成分や、牛乳類の選び方についてご紹介します。


<本記事でわかること>

・生乳のみで製造された牛乳類の種類や特徴

・加工乳・乳飲料の特徴

・牛乳類の容器に表示される公正マークについて

・牛乳類に表示される「特選」の意味

・牛乳類のおすすめの選び方

牛乳類は全部で7種類!

牛乳類は全部で7種類あり、そのうち“牛乳”と名がつくのは生乳のみで製造された「牛乳」「特別牛乳」「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」の5種類です。

※生乳とは、牛から搾ったままの乳を指します。


さらに、原材料に乳製品を使用した「加工乳」と、生乳や乳製品を主原料として、それ以外の原料(例:カルシウム・コーヒーなど)を使用した「乳飲料」の2種類も、牛乳類に該当します。

生乳のみで製造された牛乳類は5種類

“牛乳”と名がつく以下5種類の牛乳類には、どのような特徴があるのでしょうか。

<“牛乳”と名がつく牛乳類>

1.牛乳

2.特別牛乳

3.成分調整牛乳

4.低脂肪牛乳

5.無脂肪牛乳


種類ごとの特徴や、該当するよつ葉乳業の商品をご紹介します。

①牛乳

牛乳は、生乳を成分無調整のまま殺菌し、パック詰めしたものです。

成分規格は、無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が3.0%以上とされています。


牛乳は、食品衛生法の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により、特定の条件で殺菌することが規定されています。


日本国内で流通している牛乳の多くを占めているのが、130℃~135℃で2秒の殺菌(超高温殺菌法(UHT法:Ultra High Temperature))を行っている商品です。


よつ葉乳業の商品で牛乳に該当する「

特選よつ葉牛乳

」や「

特選よつ葉4.0牛乳

」は、それより約10℃低い120℃で2秒の殺菌を行っています。


よつ葉乳業のUHT牛乳は「産地パック」と言って、生乳の生産地と同じエリアにある工場で製造しています。


酪農家から工場までの生乳を輸送する距離が短く、長距離輸送に比較し風味劣化の原因となる酵素を産生する低温細菌の増殖が少なく、生乳が新鮮な状態で殺菌できるので、そのフレッシュな味わいを活かすために、加熱臭が少なくなる120℃、2秒の殺菌を採用しています。

特選よつ葉牛乳

特選よつ葉牛乳

」は、全国飲用牛乳公正取引協議会の定める“特選基準”を満たす生乳のみを使用しています。


北海道十勝の地で、生乳の生産から加熱殺菌・パックまで全て行うため、新鮮な生乳のおいしさを消費者の皆さんのもとにお届けできます。


豊かなコクとやさしい甘味を感じられ、そのまま飲んでも料理に使っても美味しい、毎日の生活に寄り添う牛乳です。

特選よつ葉4.0牛乳

特選よつ葉4.0牛乳

」は、北海道十勝産の生乳のみを使用し、特選基準をクリアしたうえで、乳脂肪分が4.0%以上の濃厚でクリーミーな生乳を厳選しています。


よつ葉乳業きってのリッチな味わいを楽しめるので、そのまま飲んでいただくのもおすすめです。

②特別牛乳

特別牛乳は、特別牛乳搾取処理業の許可を受けた施設で搾取した生乳を処理し、製造したものです。

成分規格は、無脂乳固形分が8.5%以上、乳脂肪分が3.3%以上とされています。


また、殺菌する場合はタンク内で63℃を保ちながら30分加熱するか、それと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌する必要があります。


※よつ葉乳業では特別牛乳を製造していません。

③成分調整牛乳

成分調整牛乳は、生乳から乳脂肪分などの成分を一部取り除いて殺菌し、パック詰めしたものです。

成分規格は、無脂乳固形分が8.0%、乳脂肪分は規定なしとされています。


なお、よつ葉乳業の商品では、「

よつ葉北海道十勝軽やかしぼり

」が成分調整牛乳に該当します。

よつ葉北海道十勝軽やかしぼり

よつ葉北海道十勝軽やかしぼり

」は、十勝産の生乳を使用した成分調整牛乳です。


生乳本来のコクはそのままに、乳脂肪分を調整して軽やかな口当たりを実現しました。


朝やお風呂上がりなど、ゴクゴク飲みたいときにぴったりです。

④低脂肪牛乳

低脂肪牛乳は、生乳から乳脂肪分を規格に合うように取り除き、殺菌してパック詰めしたものです。

成分規格は、無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が0.5%以上かつ1.5%以下とされています。


なお、よつ葉乳業の商品では、「

特選よつ葉低脂肪牛乳

」が低脂肪牛乳に該当します。

特選よつ葉低脂肪牛乳

特選よつ葉低脂肪牛乳

」は、北海道十勝の大自然が育んだ、全国飲用牛乳公正取引協議会の定める“特選基準”を満たす生乳を使用しています。


生乳本来のおいしさを活かした、すっきりとした味わいが特徴です。


乳脂肪分を1.5%までカットしているため、生乳のおいしさを感じつつ、乳脂肪分を抑えたい方におすすめです。

⑤無脂肪牛乳

無脂肪牛乳は、生乳から乳脂肪分をほとんど取り除き、殺菌してパック詰めしたものです。

成分規格は、無脂乳固形分が8.0%以上、乳脂肪分が0.5%未満とされています。


なお、よつ葉乳業の商品では、「

特選よつ葉無脂肪牛乳

」が無脂肪牛乳に該当します。

特選よつ葉無脂肪牛乳

特選よつ葉無脂肪牛乳

」は、北海道十勝の大自然が育んだ、全国飲用牛乳公正取引協議会の定める“特選基準”を満たす生乳を使用し、乳脂肪分を取り除いた商品です。


さらりとした口当たりと、すっきりとした味わいが特徴で、脂肪分を気にせずにゴクゴクお飲みいただけます。

“加工乳”とは?

加工乳とは、生乳や牛乳またはこれらを原料として製造した乳製品(脱脂粉乳・クリーム・バターなど)を使用したものです。

成分規格は無脂乳固形分が8.0%以上とされており、牛乳・乳製品以外のものを加えてはならないと定められています。


加工乳には、脱脂粉乳や脱脂濃縮乳を主原料にして乳脂肪分を少なくした低脂肪タイプのものと、牛乳にクリームやバターなどを加えた濃厚タイプのものがあります。


脂肪分は控えながらカルシウムを摂取したい方には低脂肪タイプ、コクのある味がお好みの方には濃厚タイプの加工乳がおすすめです。


※よつ葉乳業オンラインショップでは加工乳の取り扱いはありません。

“乳飲料”とは?

乳飲料とは、生乳や乳製品を主原料に、ビタミン・ミネラル・カルシウムなどの栄養分や、コーヒーや果汁などを加えたものです。

乳飲料の成分規格は、「飲用乳の表示に関する公正競争規約」により、乳固形分が3.0%以上と定められています。


乳固形分が牛乳(乳固形は約12%)と同じくらい含まれているものや、1/4程度のものまで、商品によって特徴はさまざまです。


また、よつ葉乳業の商品では、「

カフェインレスよつ葉カフェオレ

」「

よつ葉ミルク珈琲

」「

よつ葉ミルク苺

」「

よつ葉ミルク紅茶

」などが乳飲料に該当します。

カフェインレスよつ葉カフェオレ

北海道十勝産の生乳とコーヒーをブレンドした「 カフェインレスよつ葉カフェオレ

」は、香料や乳化剤、着色料は使わず、コーヒーと乳原料、砂糖だけで作った商品です。


ミルクのまろやかさとコーヒーの香りが溶け合う、シンプルで上品な味わいに仕上げました。

また、カフェインを90%除去したコーヒー原料を使用しているため、カフェインの摂りすぎを防ぎたい方にもおすすめです。

よつ葉ミルク珈琲

よつ葉ミルク珈琲

」は、北海道産のミルク原料を使用した乳飲料です。


香ばしくビターなコーヒーとまろやかなミルク、砂糖をブレンドし、懐かしさを感じるミルクコーヒーに仕上げました。

また、光と空気を遮断する容器の採用などによって常温で保存を可能にし、お客様のお手元に届いてから賞味期限までが40日以上あるため、非常食や備蓄用、野外への携帯にも便利です。


※開封後は10℃以下で冷蔵保存し、なるべく早くお召し上がりください。

よつ葉ミルク苺

よつ葉ミルク苺

」は、北海道産のミルク原料を使用した乳飲料です。


甘酸っぱい苺の果汁とまろやかなミルク、砂糖などをブレンドし、お子様が大好きな「いちごミルク」に仕上げました。

また、光と空気を遮断する容器の採用などにより常温で保存を可能にし、お客様のお手元に届いてから賞味期限までが40日以上あるため、非常食や備蓄用、野外への携帯にも便利です。


※開封後は10℃以下で冷蔵保存し、なるべく早くお召し上がりください。

よつ葉ミルク紅茶

よつ葉ミルク紅茶

」は、北海道産のミルク原料を使用した乳飲料です。


香り高い紅茶とまろやかなミルクをブレンドし、やさしい甘さのミルクティーに仕上げました。

また、光と空気を遮断する容器の採用などによって常温で保存を可能にし、お客様のお手元に届いてから賞味期限までが40日以上あるため、非常食や備蓄用、野外への携帯にも便利です。


※開封後は10℃以下で冷蔵保存し、なるべく早くお召し上がりください。

クリーム仕立てよつ葉カフェオレ(カフェインレス)

クリーム仕立てよつ葉カフェオレ(カフェインレス)

は、ミルクたっぷりで本格的な味わいのカフェオレです。



北海道産乳原料に工場で淹れたカフェインレス※コーヒーを組み合わせており、乳原料も北海道産を100%使用しているため、まろやかなミルクの旨味と香り高いコーヒーの風味、ほろ苦さを味わえるのが魅力です。


それぞれの素材の香りや風味を楽しんでいただくため、香料を使用せず作られているのもポイントです。


チルドカップで持ち運びしやすいので、仕事の休憩時や外出先などでほっと一息つきたいときにもおすすめですよ。

※カフェイン 0~4mg

クリーム仕立てよつ葉カフェオレ砂糖不使用

クリーム仕立てよつ葉カフェオレ

には、砂糖を使用していない商品もあります。


乳原料は北海道産を100%使用し、工場で淹れた華やかな香りのコーヒーと組み合わせたカフェオレです。

砂糖不使用なので、お食事のお供としても飲みやすく、甘い飲み物が苦手な方にもおすすめです。

牛乳類の容器に表示される公正マークとは

牛乳類の容器に表示される公正マークは、製造者が全国飲用牛乳公正取引協議会の会員であるうえ、「飲用乳の表示に関する公正競争規約」の基準をクリアしている証です。

製品の表示を変えるときや容器を新しくするときは、前もって表示案の確認と指導が行われます。


また、協議会が認定した検査機関が、表示した成分や内容量について4ヶ月ごとに検査しています。


さらに、会員の技術向上のために研修も行っているため、公正マークは消費者の皆さんがより安心して購入できる目印となるでしょう。

牛乳類に表示される「特選」の意味は?

牛乳類に表示される「特選」や「厳選」は、全国飲用牛乳公正取引協議会が定める優良表示基準を満たした生乳のみを原料に作られた商品であることを意味します。

以下の基準を満たした場合のみ、「特選」や「厳選」の表示が可能です。


<優良表示基準>

乳脂肪分 3.5%以上
無脂乳固形分 8.5%以上
細菌数 10万個/ml以下
体細胞数 30万個/ml以下

※体細胞数は、乳牛の健康状態をはかる指標の1つです。 一般的に、体細胞数が低い=健康な乳牛の乳ということができます。
※「特選」と書いていない牛乳が優良表示基準を満たさないというわけではありません。


よつ葉乳業では特選基準を達成するために様々な取り組みを行っており、そのひとつが酪農技術支援です。


酪農技術支援とは、酪農に関する専門的な知識を持った職員が牧場を巡回し、乳質や乳成分、製品の安全性向上に向けて酪農家を支援する取り組みです。


このような支援は乳業メーカーの中でも珍しく、「酪農家の会社」であるからこその取り組みと言えます。


具体的な内容としては、各牧場の旬報(生乳出荷成績)や牛の状態を見ながら、牛の飼料や飼養管理のサポートの他、搾乳機器の洗浄状態のチェックなどを行っています。


上記の「

特選よつ葉4.0牛乳

」は、その成果を最も実感できる製品と言えるかもしれません。


牛は暑さに非常に弱い動物で、特に夏は飼料の食い込みが落ちることから乳脂肪分が下がりやすく、以前の「特選よつ葉4.0牛乳」は冬時期限定の製品でした。


ですが、よつ葉乳業ではお客様からの通年販売希望の声に基づき、酪農技術支援担当職員が牧場と連携して、飼料給餌内容や様々な飼養管理の見直しに取り組みました。


結果、夏でも乳脂肪分が高い生乳を安定確保することに成功し、製品の通年販売に至ったのです。


以上のように、生産者とともに現場で良質かつ安全な生乳確保に努めていることが、製品のおいしさにつながっています。

牛乳類の種類はどれがいい?おすすめの選び方

牛乳類の種類についてご紹介しましたが、どれを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。

おすすめは、乳脂肪分の多さや味の好みで選ぶことです。


牛乳類の選び方について詳しくご紹介します。

乳脂肪分の多さで選ぶ

牛乳類に含まれる乳脂肪分が多いほど、まろやかでコクのある味わいになります。

そのため、濃厚な味わいがお好みの場合は乳脂肪分(栄養成分表示では脂質)の高いものを選ぶと良いでしょう。


一方で、ダイエット中の方や、医師から脂肪分を控えた方が良いと言われている方には、乳脂肪分の含有量が少ない低脂肪牛乳や、無脂肪牛乳がおすすめです。


低脂肪牛乳や無脂肪牛乳にもカルシウムが豊富に含まれているため、脂肪分を控えながら栄養補給できるメリットもあります。

味の好みで選ぶ

牛乳類は、味の好みで選ぶのもおすすめです。

先述したように、乳脂肪分の高いものは、まろやかでコクのある味わいです。


反対に、ミルク感が控えめですっきりとした味わいがお好みの場合は、乳脂肪分が少ない低脂肪牛乳や、無脂肪牛乳を選ぶと良いでしょう。


コーヒーや苺など、味にアクセントがついた乳飲料は、気分に応じてさまざまな味を楽しめます。


特選よつ葉牛乳

」や「 特選よつ葉4.0牛乳

」より乳脂肪分を抑えつつも、低脂肪牛乳や、無脂肪牛乳よりは牛乳らしい味わいをお求めの方には、成分調整牛乳の「 よつ葉北海道十勝軽やかしぼり

」がおすすめです。


「よつ葉北海道十勝軽やかしぼり」は、十勝産の生乳だけを使用しています。


乳脂肪分を調整していますが、生乳本来のコクがあり、軽やかな口当たりが特徴です。


ゴクゴク飲みやすい味わいと口当たりなので、朝やお風呂上がりの一杯にもおすすめです。

まとめ

牛乳類の種類や成分の違い、おすすめの選び方をご紹介しました。

牛乳類には、乳脂肪分が多い成分無調整の牛乳をはじめ、一部の成分を調整したものや、乳脂肪分を取り除いたものなど、さまざまな種類があります。


生乳本来のコクのある味わいを感じられるのは成分無調整の牛乳ですが、ダイエット中の方やすっきりとした味わいがお好みの方には、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳もおすすめです。


よつ葉乳業のオンラインショップでは、豊富な牛乳類を取り揃えていますので、ぜひご覧ください。

【参考文献】
・よつ葉Q&A 牛乳にはいろいろ種類がありますが、何か違いがあるのでしょうか?.https://www.yotsuba.co.jp/faq/faqlist/1046.html
・日本乳業協会 「低脂肪牛乳」と「低脂肪乳(加工乳)」「低脂肪乳(乳飲料)」の違いはなんですか?.https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_032_259/
・日本乳業協会 種類別乳飲料とはどのようなものですか?.https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_135_461/
・全国飲用牛乳公正取引協議会 飲用乳の表示に関する公正競争規約.https://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/milk.pdf
・よつ葉Q&A 牛乳に表示している「特選」は、どんな意味ですか?.https://www.yotsuba.co.jp/faq/faqlist/1078.html
・東京ガス 暮らし情報メディア ウチコト 牛乳、加工乳、乳飲料、どう選ぶ? ミルクの種類と選び方とは? .https://tg-uchi.jp/topics/4006